【海外駐在】駐在歴2年/30代前半/妻子ありの航空機エンジニアが徹底解説!
- 海外駐在とは?
- 技術系の海外駐在にはどのくらいの英語レベルが必要?
- 海外駐在のチャンスを掴む
- 海外駐在のロードマップ
- 渡航前のロードマップ
- Step 1. 上司から話がある【渡航18ヶ月前】
- Step 2. 情報収集開始【渡航10ヶ月前】
- Step 3. 家探し【渡航9ヶ月前】
- Step 4. 身分証の手配開始【渡航4ヶ月前】
- Step 5. 予防接種と健康診断【渡航3ヶ月前】
- Step 6. 現地のスマホ/eSIMの準備【渡航1ヶ月前】
- Step 7. 引越しと航空券の手配開始【渡航1ヶ月前】
- Step 8. 社内外の手続き【渡航1ヶ月前】
- Step 9. 大使館面接【渡航3週間前】
- Step 10. 会社での説明会【渡航2週間前】
- Step 11. 引越し【渡航3日前】
- Step 12. ホテルへ移動【渡航前日】
- Step 13. 空港【渡航当日】
- Step 14. 住民票の除票【渡航後すぐ】
- 渡航後のロードマップ
- Step 1. 空港で現地の自社の担当と合流【渡航日】
- Step 2. レンタカー契約【渡航日】
- Step 3. 現地の銀行口座開設【渡航日】
- Step 4. ホテルに移動【渡航日】
- Step 5. 初出社【渡航2日目】
- Step 6. 賃貸など契約【渡航3日目〜】
- Step 7. 在留届を外務省へ提出【渡航3日目〜】
- Step 8. JAL / ANAのUSAカードを申請【渡航3日目〜】
- Step 9. AR-11を米国の国土安全保障省に提出【渡航1週間後】
- Step 10. 会社に書類提出【渡航1週間後】
- Step 11. 航空便到着【渡航1週間後】
- Step 13. 車購入/リース【渡航3週間後】
- Step 12. レンタカー解約【渡航3週間後】
- Step 14. SSN取得【渡航1ヶ月後】
- Step 15. I-9提出【渡航1ヶ月後】
- Step 16. 船便到着【渡航1.5ヶ月後】
- Step 17. 現地の運転免許証取得【渡航3ヶ月後】
- 渡航前のロードマップ
- 海外駐在中の生活
海外駐在とは?
日本企業に雇用されたまま期間限定で海外の支店や現地法人へ転勤して勤務すること
国籍も日本のままです
一般的には、業務に精通していたり、コミュニケーション能力や語学力が高かったり、将来が期待されている人材が選ばれる可能性が高いようです
海外駐在に必要な素養は英語だけではありません
- 専門知識
- 英語力
- コミュニケーション力
- ポジティブな性格
- 強いメンタル
技術者の英語力は高いレベルを求められませんが、高いに越したことはないという感覚です
私もペラペラという訳でもないし、発音も良くありません
技術系の海外駐在にはどのくらいの英語レベルが必要?
技術系の場合、日常会話ができる程度の英語力があれば海外駐在のチャンスを得ることができます
赴任時は駐在先の空港まで会社の人が迎えにきてくれて銀行口座の開設等手続きが終わった後は1人で生活しなければなりません
賃貸の契約、車の購入/リース契約、などの生活の立ち上げを1人でできる程度の英語力が必要です
できなければ、既に駐在している同じ会社の日本人に手伝ってもらうという裏技もありますが、基本的には1人でできる英語力があった方がトラブル時や1人のときに少し不安です
日常英語と技術系ビジネス英語の違い
- コミュニケーションは雰囲気で伝わることが意外と多い
- 英単語が一般的で簡単
- 人によっては英語が下手だと相手にしてくれないことがある
- コミュニケーションは正確さが求められる
- 英単語が専門用語
- 相手も仕事を終わらせたいので英語が下手でも付き合ってくれることが多い
海外駐在のチャンスを掴む
海外駐在の機会がある企業に就職
当たり前ですが、海外駐在の機会が無い企業にいてはいつまでも海外駐在のチャンスは得られません
そして、できれば海外駐在の機会が少ない企業よりも機会が多い企業に就職しましょう
機会が多ければ、自分がチャンスを掴める確率も上がりますね
海外駐在の機会が多い企業の調べ方
まずは、その企業のホームページを見ると良いと思います
どの国に支社があって、どんな業務をその国の支社でやっているかわかります
また、キャリア採用のページもおすすめです
キャリア採用のページで募集要項を見ると、「海外駐在あり」のような表記があることがあるので、どんな仕事が海外駐在の機会があるのかよく分かります
英語力を維持する
どんな企業も即戦力が欲しいです
過去に英語が話せたというよりは、今英語が話せるのかどうかが圧倒的に重要です
自分のもとへ海外駐在のチャンスが訪れた時に、そのチャンスを逃さないよう、いつでも英語が話せるように維持しておきましょう
アピールする
「私、英語話せます」、これを職場で公言するのに意外と度胸が要ります
(気にせずアピールできる方は読み飛ばしてOKです)
なぜなら、自分の英語力に自信を持てず、それはどれだけ英語力を磨いても自信の持てる域に到達することが難しいからです
どこまで英語が話せるようになったら、自信を持って英語を話せますと言えるか考えてみてください
カタコト英語ではもちろん、ある程度話せても今度は「発音がまだ自信がないからな…」とどこまで行っても自分の未熟な部分が目に付き、英語力に自信が持てないことが多いです
しかし、ここで弱気な自分に打ち勝ちましょう!
自信が無くても、「私、英語話せます」と声に出して言ってみましょう
まずは、友達や同期から、そして仲の良い先輩、上司と徐々に範囲を広げていきます
- 他の理系で英語をやってこなかった人に比べれば私の方が話せるというマインドを持つ
- 英語が上手に話せるとは言わないが、単に話すだけなら話せると開き直る
こうして、英語が話せるとか語学留学したことがあるということを周囲に話していくことで、周囲に私が英語ができるということを知ってもらいましょう
英語が必要な仕事が出た時、海外駐在員募集の話が出た時、自分に声がかかる確率が格段にあがります
しかも語学留学したことがあるという経験はそれだけで、周囲からの評価を上げます
なぜなら、その一言でたくさんのことがアピールできるからです
- コミュニケーション力
- チャレンジ精神
- 精神的タフさ
- 粘り強さ
- 行動力
- 計画的
こんな好印象を持ってもらえたら評価も上がりやすくなると思います

もともと英語力ゼロだった人が大学時代に半年や1年行った程度では、ペラペラで発音まで完璧でというのはかなり難しい!
実際、6ヶ月の語学留学から帰国直後の私は発音は滅茶苦茶でなんとか1対1で意思疎通ができる程度のレベルでした
語学留学はまず自分の英語力の土台を作るくらいに考えておいて良いと思います
メンタルを強く
「自分が英語を話せる」と公言するには、メンタルが強くある必要があると私は考えています
自分で自分のハードルを上げているような気になる、いざ上司の前に立った時に英語を上手に話せなかったらどうしよう等、初めて「自分が英語を話せる」と公言するときは、不安が付き物です
あなただけではなく、みんな始めは不安です
不安な時は、ぜひあなたが語学留学に挑戦したときのことを思い出してください
英語力ゼロだったのに挑戦した時にあなたは何を思っていましたか?
不安ながらもワクワクしたり、自分ならできるやってやるというポジティブな思いがあったと思います
そして、語学留学をやり遂げたことはり立派な実績です
そのポジティブな気持ちを思い出して、勇気を絞り出し不安を取り除きましょう
それが、強いメンタルの作り方の1つの方法だと思います。
そして、公言することは職場でアピールすることにも繋がります
海外駐在のロードマップ
基本的には会社の指示のとおり準備すれば問題ありません
しかし当ブログでは、
「理系が英語を使って働くのってこんな感じか!」
と学生や海外未経験者の皆さまにイメージを持ってもらえるよう、私の体験ベースで解説します
渡航前のロードマップ
Step 1. 上司から話がある【渡航18ヶ月前】
ある日、突然上司から雑談で「今海外駐在できる人を募っている」と話されました
もともと希望していた私は、その場ですぐに立候補し、猛アピール!
一応家族の意見も確認しておいてね、ということで即確定とはなりませんでしたが、1週間後くらいには仮で海外駐在員の枠をゲットしました
渡航18ヶ月前となっているのは、最初の駐在開始予定日が何度も延期されたことによるものです
会社間の手続きやら何やらで、ここは延期しやすいです
Step 2. 情報収集開始【渡航10ヶ月前】
- 住宅手当 (家賃を決めるのに必要)
- 通勤手当 (住むエリアを決めるのに必要)
- 教育手当 (住むエリアを決めるのに必要)
これらがわかることによって、渡航直後はどれくらいのお金が必要になるのか、どの辺りに家を借りれば良いのかなどがわかります
情報収集は次の方法がおすすめです
- すでに駐在している先輩上司から聞く
- 現地の領事館のホームページ
- 日本語ホームページ
たとえば、アメリカのシアトルだと、
領事館のホームページでは、手続き関係から生活情報、治安情報まで公開されています
日本語ホームページでは、このようなものがあります
ライトハウス
ジャングルシティはよく使いました、わかりやすくて、おすすめです
何となく情報収集しても無意味な時間になってしまいますので、何かテーマを持って情報収集するとよいです
たとえば、家はどこに借りるのが良いか?などです
Step 3. 家探し【渡航9ヶ月前】
情報収集して、なんとなく現地の状況が想像できるようになったら家探しから始めてみましょう
- 家賃は住宅手当に収まるように
- 立地は通勤手当で収まる範囲内で治安、子供の学校、病院、スーパーが近くにあるところを選ぶ
- 子供の学校は教育手当で収まる学校から候補を出す
アメリカのシアトルはZillowというアプリで簡単に調べられます
スーモで探す時と同じ感覚で調べられるので、私の周りの人はみんなZillowで探していました
家は渡航後すぐに契約したいので、候補は複数出しておくことをおすすめします
3つ地域でそれぞれ3つくらい家の候補出しておくと、渡航後スムーズに選べると思います
Step 4. 身分証の手配開始【渡航4ヶ月前】
- パスポート
- ビザ
- 運転免許更新(赴任期間中に期限が切れる場合)
- 国際免許証
ビザ以外は基本自分で手配しました
ビザは会社から指示があります
シアトルの場合は、まず履歴書を作成、会社Letterを発行し履歴書を添付、DS-160というフォームでビザを申請します
自分がやることは、会社の指示に従い、履歴書を作成することとDS-160のフォームに入力していくことだけです
Step 5. 予防接種と健康診断【渡航3ヶ月前】
予防接種は病院に行き、国と地域を伝えると必要な予防接種がわかるので、それに従って受けます

シアトルはA型肝炎の予防接種が含まれており、1ヶ月程度の間隔をあけて2回打つ必要があるので、予防接種は早めに手配し始めることをおすすめします
健康診断は、受診するだけでなく、その結果を基に自社の産業医が海外赴任の可否を判断します
そのため、健康診断の予約から結果の受取、そして産業医の予約、検診、結果確認までを渡航前までに完了しなければならないので、これもなるべく早く動き始めることをおすすめします

予防接種も健康診断も渡航3ヶ月前に動き始めれば十分間に合うと思います!
Step 6. 現地のスマホ/eSIMの準備【渡航1ヶ月前】
- 銀行口座開設
- 賃貸契約
- SSN取得
- 現地の運転免許証取得
- クレカ作成
日本の電話番号では手続きできない場合が多々あるので、現地の電話番号は海外駐在には必須になります
私は元々日本で使っていたスマホをソフトバンクのアメリカ放題というプランにして現地でも普段使いし、現地での契約関係用に新しく1番安いプランでスマホを1つ持つというスタイルにしています
アメリカ放題は、月1万円程度で日本で使っていたスマホをそのまま現地でネットも電話も使い放題になるので、細かいことを考える必要がないためストレスが少なく気に入っています
現地のスマホはHanacellという会社で契約しました
Hanacellは、日本にいる間にほとんどの手続きが完了できることが魅力的です

渡航後はやることがたくさんあるので、日本でやれることはなるべく日本で終わられせられると良いと思います!
Step 7. 引越しと航空券の手配開始【渡航1ヶ月前】
引越しは航空便と船便に分けて現地へ送るので、見積りに時間がかかるかもしれません
私は早めに会社指定の引越し会社に連絡を取りました
- 追加の服類
- 仕事に使う技術系の書籍
- 小さい折りたたみ式のテーブル
- ケトル
- 電子レンジで米を炊ける容器
- 電子レンジでパスタを茹でられる容器
- 変圧器
- まくら
- 生活雑貨(ハンガー、クイックルワイパーなど)
- 運動用具
- 炊飯器
- 調理器具
- 食器
- 掃除機
- 扇風機
- カーペット
- 家族分の服
- 家族分のまくら
- 子供のおもちゃ
- 子供のオムツ、おしり拭き
- ベビーカー
航空券は完全に会社が契約している代理店で準備されたので、私は何もせず、ただ会社から航空券を受け取るのみでした
Step 8. 社内外の手続き【渡航1ヶ月前】
- 住所変更
- 福利厚生関連
- 社会保険関係
- 転出届
- 郵便物の転送
- 証券口座解約
証券口座は解約しなければならない場合とそうでない場合があるようなので、駐在期間や状況によって変わります
Step 9. 大使館面接【渡航3週間前】
英語で簡単な面接があります
面接と言っても個室でしっかりしたものではなく、市役所の窓口のような場所で書類の受け渡しや簡単に話す程度なので心配しなくても大丈夫です
- 〇〇会社で働くの?
- どんな仕事してるの?
- どれくらいの期間駐在するの?
- 家族帯同でいくの?
建物に入る前に荷物検査もあるし、東京にある大使館の場合は駅から少し歩くので早めに行くのが無難だと思います
Step 10. 会社での説明会【渡航2週間前】
私の場合は、ここでようやく会社から渡航後の詳細な説明がありました
渡航後の日程や段取り、提出書類などの詳細が伝えられますが、もっと早く伝えて欲しい!
渡航後の話なので、実行上は問題ありませんが、早めに知っておくことで準備ができることがあります
たとえば、駐在中の手当などは正式にはこのタイミングで伝えられましたが、先輩上司に先に聞いて情報収集しておくことをおすすめします
理由は前述のとおり、家探しのためです
妻や子供と連絡が取りやすく、また十分に時間を取れる日本にいる間に候補を探しておくとスムーズに現地で生活が立ち上げられます
Step 11. 引越し【渡航3日前】
航空便と船便に分けて現地へ送ります
- 航空便 : 1〜2週間程度
- 船便 : 2ヶ月程度
私は輸送中に壊れたり紛失するかもしれないと根拠もなく不安になり、現地へ持っていくものの量を抑えていましたが、持っていけるものは持って行ったほうが良いと後から思いました

パスポートなどの重要書類が段ボールの中に紛れ込まないように注意しましょう
Step 12. ホテルへ移動【渡航前日】
私は日本で住んでいた住居が賃貸だったことと、当日飛行機の出発までの時間に余裕がなかったことが理由で渡航日当日まではホテルで過ごしました
Step 13. 空港【渡航当日】
いよいよ出発です!
現地の空港に着くまでは会社の人は同行しませんので、家族との最後の時間を楽しみます
とはいっても数か月後には家族引まとめで現地で合流します
Step 14. 住民票の除票【渡航後すぐ】
駐在期間が1年以上の場合、必要になります
自分が渡航後、親族に役所に行ってやってもらうと良いと思います
渡航後のロードマップ
Step 1. 空港で現地の自社の担当と合流【渡航日】
荷物をピックアップし、イミグレーションを出ると現地の担当社員と合流
簡単な説明を聞き、空港からバスでレンタカー店まで移動します
Step 2. レンタカー契約【渡航日】
ここでは車購入/リース契約するまでに通勤や日常生活で使用する車をレンタルします
- パスポート
- 日本の運転免許証
- 国際免許証
- 日本のクレジットカード
Step 3. 現地の銀行口座開設【渡航日】
口座開設には住所が必要なので、現地の担当社員に同伴してもらい作成します
3ヶ月分の給与を会社から小切手でもらうので振り込みます
便利なのでデビットカードも作っておきましょう
Step 4. ホテルに移動【渡航日】
これでやっと長い1日が終わります
- 日本の夕方17時頃に飛行機離陸
- 約9時間のフライト
- シアトルには朝の9時頃に到着
- レンタカー契約
- 慣れない海外の高速を自分で運転
- 銀行口座を開設
- 最低限の食料を買い出しに行く
- ようやくホテルで一息
- 翌日が初出社日なので早く寝る
時差があるので、9時間のフライト中に飛行機で寝ないと渡航後1日目は徹夜してる感覚になりますので、なるべくフライト中に睡眠時間を確保しましょう
シアトルの高速の制限速度は時速60マイル(= 時速96km)で、実際に走るとそれより出してるでしょっていう車も多いです
さらに、シアトルは右側通行左ハンドルなので、日本と逆です

慣れない海外の高速を徹夜感覚で運転するのは相当怖いです
ただでさえ疲労は絶対溜まります、なるべく睡眠時間を確保しましょう!
Step 5. 初出社【渡航2日目】
- あいさつ
- 説明会
- PCセットアップ
初出社でやることはこんな感じです
あいさつでは、これからお世話になる現地の上司や同僚に英語で自己紹介したり、会話します
赴任後に最初に緊張したのはこのタイミングでした
憧れのシアトルで憧れの会社の社員と話すだけでも緊張するのに、自分の英語が通じるかどうか、相手の英語が聞き取れるかどうか、とにかく緊張しました
しかし、さすがアメリカ、みんなフレンドリーなうえ、笑顔と握手で迎えてくれました
私が日本人で初めて赴任された訳では当然なく、アメリカ人の上司も日本人と話すのに慣れている様子で、英語もそれほど問題なくコミュニケーションが取れました
Step 6. 賃貸など契約【渡航3日目〜】
- 賃貸
- テナント保険契約
- ネット
- 電気
- 水道
- ゴミ
住居が決まるまではホテル暮らしになりますが、住居決定後もやることがたくさんあるので、早く生活を立ち上げて落ち着きたいところです
日本で家の候補を出しておくと、慣れない環境で疲れている中、家探しからやらなくて良いので、気持ち的にもだいぶ助かります
私の場合は、渡米後8日までに入居して電気、ガス、ネットなどの契約が完了していましたが、2〜3週間くらいかかる人もいて、人によって決まる時間はまちまちです
Step 7. 在留届を外務省へ提出【渡航3日目〜】
住所が決まったら領事館に提出します
こちらから提出できます
Step 8. JAL / ANAのUSAカードを申請【渡航3日目〜】
渡米直後は現地通貨が圧倒的に少ないので、クレカ作成はほぼマストだと思います
現地のクレカが欲しいところですが、赴任直後はクレジットヒストリーという信用情報がまだ貯まっていないので、作れません
そこでJAL / ANAのUSAカードの作成をおすすめします
これらはクレジットヒストリーがなくても作成でき、ドルで決済できるクレジットカードです
しかも、これを使うことでクレジットヒストリーも貯めることができます
クレジットヒストリーはスコア化されており、半年くらい使用実績があるとオンラインでチェックできるようになります
スコアは700以上あれば、クレカ作成の審査を通過できるようです
少しややこしいのはスコアだけでなく、クレカの保有期間やその他の要素も審査時に見られるというところです

スコアが高ければ必ずクレカを作れるようになるという訳ではありませんが、1つの指標程度に思っておくと良いと思います
Step 9. AR-11を米国の国土安全保障省に提出【渡航1週間後】
AR-11とは住所の変更届のことです
アメリカでは外国人が住所を変更するときは、住所決定後10日以内にAR-11を提出しなければなりません
こちらからAR-11のフォームは入手できます
Step 10. 会社に書類提出【渡航1週間後】
- パスポートのコピー
- ビザのコピー
- I-94のコピー
- 賃貸契約書のコピー
- SSNのコピー(後述します)
- I-9のコピー(後述します)
- 自動車保険のコピー
- 会社への各種申請書(通勤、旅費精算などなど)
I-94は現地での滞在期限が記された書類でオンラインで簡単に入手できます
入国時に勝手に作成されているので、下記のサイトから必要事項を入力するだけで入手できます
Step 11. 航空便到着【渡航1週間後】
1週間もすると日本からの航空便が届きます
追加の服やケトル、枕、変圧器、電子レンジで米を炊ける容器などが届き、食べられるものが増え、生活水準が少し上がるので、嬉しくなります
・現地の気候に合わせた服選び
11月に赴任しましたがシアトルは寒い
赴任前に調べてわかっていても実際の体感とは少し違うこともあります
体温調整しやすい服を選ぶと良い思いました
・やっぱり米が食べたくなる
2週間も食べないでいるとお米が食べたくなります
アメリカにもサトウのご飯は売っていますが、割高なので電子レンジでできる容器はおすすめです
Step 13. 車購入/リース【渡航3週間後】
アメリカでは電車が日本に比べて圧倒的に普及しておらず、生活と通勤に車は必須と思ってよいと思います
周りの日本から赴任してきた人は全員車を購入またはリースしていました
購入かリースか選択することになりますが、駐在が初めての人はリースをおすすめします
理由は、日本と違ってシアトルのあるワシントン州には車検が無いからか、よく路上で故障車を見ます
中古で購入するとギャンブルのようなものでトータルでは費用を安く済ませられる可能性がありますが、運転中にトラブルに会う可能性も高いです
新車の購入にはもっと多くのお金が必要で、色々とお金がかかる赴任直後にはおすすめできません
リースであれば毎月の支払いがあるものの下記の理由でおすすめです
- 初期費用を抑えられること
- 新車なので故障のリスクが少ないこと
- 帰任時期に合わせて契約期間を調整できること
並行して自動車保険の契約もしましょう
日本より運転が荒い人が多いです
頻繁に事故しているところを目撃します

慣れない環境での運転なので自分が事故を引き起こす可能性もありますが、巻き込まれる可能性もかなり高いと思っておいた方がよいです!
Step 12. レンタカー解約【渡航3週間後】
車の購入またはリースができたらレンタカーの解約をしましょう
レンタカー解約日と新しい車の受け取り日を同じ日にしておくとディーラーの人お願いすればレンタカー店まで迎えに来てくれることもありますし、現地の同じ会社の赴任者にお願いして迎えに来てもらうのもよいと思います
シアトルだとタクシーはあまりなく、Uberで簡単に車を手配することもできます
Step 14. SSN取得【渡航1ヶ月後】
SSN(Social Security Number)とは、日本でいうマイナンバーのようなもので、戸籍制を導入していないアメリカではSSNで個人を特定するようです
そのため、何か重要な契約には毎回SSNを求められます
- 賃貸契約
- 銀行口座開設
- 運転免許証作成
- クレカ作成 など
銀行口座はSSNが無い状態で開設していると思いますが、所得税の申告時に銀行側で口座所持者のSSNが必要なので、SSNを取得したら自分のSSNを連絡しておきましょう
- Social Security Officeに行く
- 整理券をもらう
- SS-5(申請書)をもらい記入しておく
- 整理券の番号が呼ばれるまで待つ
- 窓口で面談
- 書類提出
- 2週間後くらいに自宅にSSNが郵送される
- パスポート
- ビザ
- I-94のコピー(紙で印刷しておく)
整理券を取ってからの待ち時間がかなり長いです
余裕で数時間くらい待たされます
サイトに行くと面談日時を予約できるようなのですが、当時私はサイトにアクセスできませんでしたので予約無しでSocial Security Officeに行きました
隣で待ってた人も予約サイトにアクセスできないと言っていたので、少し試してダメだったら予約無しで直接行ってもよいと思います
SS-5の申請書はSocial Security Officeに置いてあるので、当日長い待ち時間の間に書いても良いですが、事前に準備したい人はオンラインでフォームをダウンロードできます
もう1つ注意点としてはI-94は必ず紙に印刷して持っていきましょう
紙で忘れると手続きを進めてもらえないことがあります
Step 15. I-9提出【渡航1ヶ月後】
SSNの記入が必要なのでSSN取得後に提出可能です
提出先は会社です
Step 16. 船便到着【渡航1.5ヶ月後】
時期によっては2〜3ヶ月かかることもあるみたいですが、船便が到着すれば生活はほぼ立ち上げ完了です
炊飯器が届いたことが本当に嬉しかったというのが1番強く覚えています
電子レンジでやるタイプは上手に炊くのが難しく、もちろん炊飯器で炊いたご飯には勝てません
- 自転車など持ってくるか迷ったものもあったが、全部持ってこれば良かった
- 赤ちゃん用オムツはシアトルだと高いので、積めるだけ積んでおいて良かった
Step 17. 現地の運転免許証取得【渡航3ヶ月後】
SSN取得後可能になります
- 領事館のホームページで運転免許抜粋証明の発行予約をする
- 領事館に行き、運転免許抜粋証明を取得する
- 自宅から最寄りのDriver Licensingに予約をする
- Driver Licensingに行き書類を提出、視力検査、写真撮影等をする
- 1ヶ月弱で自宅に郵送される
- 日本の運転免許証
- 運転免許抜粋証明
- 在留資格証明
- 住所証明(公共料金の請求書など)
- パスポート

ワシントン州は日本の免許証があれば、学科試験や実技試験は免除されます
海外駐在中の生活
海外駐在中の仕事
日本とアメリカでの違い(仕事)
日本
- 足並みを揃えて着実に進める=戻り作業が少ないがスローな感覚
- 周囲に似た考え方を持つ人が多い(単一民族国家)
- 長期連休は毎年時期が固定
- デスクに家族写真を飾る人は少ない
- 残業多い
アメリカ
- とりあえず突き進めて随時問題解決=戻り作業が出るかもしれないがスピーディーな感覚
- 周囲に異なる考え方を持つ人が多い(多民族国家)
- 長期連休は調整の上、好きな時に取得
- デスクに家族写真を飾る人が多い
- 残業ゼロ
海外駐在中の日常
- 5:30 起床
- 7:00 車で出社
- 7:30 始業
- 11:30 ランチ
- 12:00 業務再開
- 16:30 終業
- 17:00 帰宅
- 21:00 就寝
日本との違いは、
- 昼休憩が30分
- 通勤手段がほぼ自家用車しかない
- 5:30 起床、朝食
- 6:30 ジョギング、筋トレ
- 10:00 子供を公園で遊ばせる
- 11:30 昼食
- 13:00 買い物など
- 16:00 帰宅
- 21:00 就寝
休日の過ごし方は個人差が大きいので、私の場合の一例です
日本との違いは、
- 車必須
- 大容量で売っている牛乳や洗剤などを歩いて運ぶのが大変なので、車のある休日に買いに行くことが多い
- 大きい遊具のある公園が多い
- 日本より治安は良くないので夜はあまり出歩かない
海外駐在中の遊び
現地の人の遊び方
- BBQ
- ホームパーティー
- ハイキング
- 釣り
- スポーツ観戦
私はBBQやホームパーティーは職場の友達によく誘われて参加しました
- Pike Market Place
- Mount Rainier

